"学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話"を読んだ話

biri-gal

以前、こちらで紹介されていた掲題の内容の実話が書籍化されていました。そのサイトだけでも十分と言えば十分なのだけど、より詳細な内容というか、流れまでが収録されたのがこの書籍。

現役の教員が手にとった本。

先週、大学時代の仲間達(七人中、僕と一人を除く五人が現役の学校教員で、その一人も塾の職員(講師)というメンバー)と飲んだ時、居酒屋へ向かう途中に一人が言いました。

「今日こんな本買ったよ。」

すると、別の一人がまさかの

「その本、僕も買ったよ。」

上述の通り、一度サイトで読んだことはあったのだけど、二人の現役教員が偶然にも購入していたこの本をもう一度詳細な内容で読みたくなって、僕も電子書籍(kobo)で購入した、という運び。もちろんクーポン利用で。

この手のサクセスストーリーは、テレビなんかでもよく取り上げられるし、単純に「すごいなー」とか「努力家だなー」とか思うけど、同時に「最初からまじめに...」とか「まじめにやってる子は...」とかちょっと捻くれたことも思ったりする。

例えば、「高校時代までヤンキー!!更生して今や大企業の社長!!」というサクセスストーリーと、「小中高と真面目に勉強!!東大出身の彼は大企業の社長!!」というサクセスストーリーだったら圧倒的に前者の物語のほうがヒットする。

そんなわけで「読み物」として面白そうだな、と。

「ドラゴン桜」という漫画やドラマがあるけれど、印象としてはそれに近い感じ。

本書の主人公・さやかさんは題の通り偏差値30の高校生。それが私立大学の最難関・慶應義塾大学を目指すことになる。ドラゴン桜は東大だけど、本書では東大をとある偏見的な理由でバッサリ切ってる。笑

聖徳太子が読めなかったり、東西南北がわからなかったり、そんなスタートラインにも立っているのかすら怪しい状態からどのようにして一年半で学力を向上させていくのか。心理学的な側面からの解説も交えていて、その教育メソッドは興味深い。

さやかさん宅の家庭事情とか通っている高校の学校事情、合格してから判明した裏事情なんかも紹介されていて、実にリアルなお話だけど、それゆえに偏差値40UPというのがいかに困難な道程で高い壁であるかが伝わってくる。学力だけじゃなく。

誰しもが為せる業ではないとしても。

正直、これだけの学力差がある中での慶應合格は並大抵の努力や精神力では達成できないと思わざるを得ないけれど、この本が言いたいのは「慶應大学に合格するための秘訣」などではない。

有り得ないほどの目標を達成したり、有り得ないほどの高い壁を突破するために何が必要なのか。

  • 良い指導者との出会い
  • 当人のたゆまぬ努力
  • 家族を始めとする周囲の応援(環境)

もちろん、これが全部無ければ絶対無理とか、あったら絶対大丈夫、とは言わないけれど、僕がこの本を読んで感じたのはこんなところ。

それにしてもさやかさんの努力は凄まじいものがあるし、それを支えたああちゃん(お母さんのこと)の教育論というか精神力も凄まじい。この本に感化されるかどうかは二の次にしてもぜひ一読してほしい一冊。