こんにちは、綾です☆
久々のわらしべ記事です!
危うく「その零」のまま当日を迎えるところでしたw
さて、今回は昔話の「わらしべ長者」についてご紹介しましょう。
「わらしべ長者」といえば
わらしべから人々と物々交換をし、
最後には富豪になる男の物語
として有名ですが、意外とわらしべから富豪になっていく過程を知らない方も多いのではないでしょうか。
実は綾もその一人だったりしました。
というわけで、調べました「わらしべ長者」!
今回出典とさせていただきましたのは、
昔話研究の権威、小澤俊夫先生の『日本の昔話1 はなさかじい』(1995年10月1日初版)中の「わらしべ長者」です。
児童書ですので興味があったら読んでみてください。
ちょっと厚いですが、昔話は短い話が多いので意外とさらりと読めますよ!
閑話休題。
わらしべ長者が富豪になった過程ですね。
そもそもわらしべ長者となった男はたいそうな金持ちの一人息子でした。
しかしこの息子は金を持ち出しては遊んでばかりいて、少しも働こうとしません。
そんな息子ですから、父親はついにたまりかねて息子を家から追い出します。
追い出された息子は道ばたで3本のわらしべを拾います。
さて、ここから彼は長者に近づいていくわけですが、実は物語はこういうふうに流れていました。
①わらしべ3本と大きな蓮の葉1枚を交換する。
大風に吹かれて蓮の葉をまき散らしてしまった蓮の葉売り。
それを見た息子は、葉っぱを括るためにわらしべ3本を渡し、そのお礼に大きな蓮の葉を1枚もらいます。
②蓮の葉1枚と三年味噌一包みを交換する。
蓮の葉売りと別れた息子のもとに、今度は味噌売りがやってきます。
味噌売りの味噌の桶にはふたが無かったので突然の大雨に大慌ての味噌売り。
それを見た息子は「桶にふたをするといい」と蓮の葉1枚を渡し、お礼に三年味噌を一包みもらいます。
③三年味噌一包みと刀を交換する。
息子がしばらく行くと鍛冶屋があり、親方が子ぞう相手に刀を打っていました。
息子が前を通りかかると、親方のこんな独り言が聞こえてきます。
「ようし、いい刀が打てた。これを三年味噌で冷やせば名刀に仕上がるんだがな」
そこで息子は親方に持っていた三年味噌を差し出し、そのお礼に親方から刀をもらいます。
④刀をあげて長者の娘をもらう。
やがて歩き疲れた息子は、川のほとりで横になって一休み。
いつの間にか刀を腰につけたまま眠り込んでいました。
そこに腹を空かせた山犬たちがわらわら。
山犬たちが今にも息子に飛びかかろうとしたとき、なんと息子の腰の刀が鞘から飛び出し、山犬に切りかかりました(!)
その様子を川の向こうでたまたま見ていた隣村の長者。
長者は息子を揺り起こし、息子に刀を譲ってくれと頼みます。
息子は「どうぞ、もっていってください」と快く了承しましたが、長者はそんな名刀をただでもらうわけにはいかないと言います。
そこで長者は自分の娘を息子にやることにしました。こうして息子は長者の娘の婿になりました。
それからというもの、怠け者だった息子はよく働いて家を盛り立て、ついには「わらしべ長者」と呼ばれるようになりました。
実はこれは「わらしべ長者」という物語の一例です。
「わらしべ→アブが結び付けられたわらしべ→みかん→反物→馬→屋敷」
という流れで進んでいく場合もありますし、最後が「長者の娘」ではなく「千両」となっている場合もあります。
また、主人公が金持ちの怠け者息子ではなく貧乏人という場合もあります。
旅のきっかけが観音様のお告げだったり大金持ちの娘と結婚するための条件だったりというパターンもあるそうです。
昔話というのは似たような話でも様々なパターンがあります。
それを調べていくのもとても面白いですよ!
wikipediaに「わらしべ長者」という項目も見つけました!
短いですが内容が面白いですので、興味があれば是非見てみてください☆
現代の感覚でいえば、「わらしべ長者」という物語は男が安価な物から高価な物へ物々交換をしていく話のように思えますが、先程のあらすじでも分かるように、
「男が持っている物を誰かが必要としていて、それを渡したお礼として何か別の物をもらう」という構図となっています。
つまり目的は高価なものを手に入れることではないのです。
綾のわらしべ長者もそんなコンセプトでやっていこうかなぁと思っています。
純粋な需要と供給の等価交換!!
その物の価値は関係なくやっていけたらいいなぁと思います。
難しいかな(^^;
というわけで、ブログでは報告してませんがわらしべ長者企画は少しずつ少しずつ進行しております。
ちょくちょくブログ上で報告していけたらいいなぁ。
ではでは、今回はここまで!
卒論のテーマも昔話!
12月の提出に向け、昔話と向き合う日々を送っている綾なのでしたw
またね☆