今は親しい誰かとの出会いの瞬間ってどれくらい憶えてるんだろうな、と振り返ってみると、実は意外と憶えていなかったり、なんとなく気付いたら友達になってた、みたいなパターンが小さい頃や学生時代は大半な気がしてる。
まあ実際のところ、同じクラスになったとか、同じ部活に入ったとか、何かのグループが一緒だったとか、そういうシチュエーションが基になることが多くて、「友達になろう!」とはあえて言わないし、「じゃあ今日から友達ね!」なんていう区切りも特にはない。
というか、それ以前に小学生くらいで出会った友達に関して言えば、(クラスとして)同時に知り合うから一人ひとりとの出会いの瞬間まではさすがに記憶にとどめてないというのもある。
大学時代くらいからは
結構覚えていたりもする。学部や学科というある程度まとまった単位は存在するものの、大学は受ける授業が人によって微妙に異なっていたり、そもそもホームルームというものがないから定期的に集まって何かをするとかもない。
だからこそ、なのかはわからないけれど、この人とはあの授業で一緒だったとか、サークルで知り合ったとか、学科で出席番号が近かった、とか結構憶えていたりする。
で、僕の中で、アジカンをきっかけとした出会いがあるって話。
アーノルド・シュワルツェネッガー氏がカリフォルニア州知事に就任し、踊る大捜査線でレイボーブリッジが封鎖され、阪神タイガースに18年ぶりの優勝マジックが点灯した2003年。
そんなちょうど今から10年前にデビューしたアジカンだけど、初めてsakusakuで観た時、「アジアンカンフージェネレーション?長い名前だな」とか思ったのを憶えてる。ちなみにその時の楽曲は今やライブの定番「君という花」。
それから4年後の2007年。それまでも高校時代の友達とはよくカラオケでアジカンを歌ったものだけど、まだ友達があまりできていなかった大学入学直後の春、サークルの歓迎会までの待ち時間にイヤホンで聴いてたら、「何聴いてるの?」と。
ダメ元で「アジカン」って答えたら、彼は知ってた。どうやら彼もアジカンが好きらしい。
それから彼とはそのサークルで一緒に活動することになり、お互い社会人になった今でも時々飲みに行ったりしてる。で、先日もアジカンの10周年記念ライブに共に参戦してきた。これまで3回くらいは一緒にライブ行ったっけか。
僕はバンドマンでもなければ日常的に音楽を奏でる人でもないけれど、逆に、だからこそこういった音楽を通した出会いや、それをきっかけに仲良くなったりというのは新鮮でよく憶えてるのかな、とも思う。