大学の学祭で“うまい棒1000本”を食べ切る(売り切る)挑戦をした時の話

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2010年、大学4年生の時、所属していた団体(姉妹団体含む)の同級生達と共に、学生時代最後の学祭に出店しました。

メンバーは8名の大学4年生で、それぞれが「いち企画」を持ち込むという斬新な試み。姉妹団体として毎春に実施している合同合宿の地(に向かう途中の駅名)になぞらえて、我らの団体の名は「YRP野比」

YRP野比とは

本来のYRP野比は、

YRP野比駅(ワイアールピーのびえき)は神奈川県横須賀市野比一丁目にある京浜急行電鉄久里浜線の駅である。駅番号はKK68。
Wikipediaより)

ですが、一方で、我々の団体「YRP野比」については、こちらを参照のこと。

うまい棒1000本挑戦までの“あらすじ”

「挑戦」をテーマとする「一人いち企画」ということで、僕は考えに考え抜いた結果、自分の好きなお菓子を振る舞う(安価で売る)ことにしました。でも、ただ売るのではおもしろくないので、目標本数を設定し、3日間の学祭中に達成しようと。

ここで今一度、おそらくは不要と思いますが、うまい棒についても説明を引用しておきます。

うまい棒とは

うまい棒(うまいぼう)とは株式会社やおきんが日本で販売している棒状のスナック菓子である。製造はリスカ株式会社。標準小売価格は1本10円(消費税別)。一部のコンビニやスーパーでは1本9円又は11円(消費税込)で販売している場合がある。1979年7月発売開始。
Wikipediaより)

そんな30年以上もの歴史を持つうまい棒。誰もが少年・少女時代に一度は口にしたことがあるであろう駄菓子。10円という大変に良心的な価格設定ながら、豊富な味のラインナップとシャリっというあの食感。

今でもコンビニ、スーパー等で日常的に見かけるはずなのに、大人になるとなかなか手にとらなくなるあの味を、子ども連れが多い学祭で振る舞うことで、大人にも楽しんで(懐かしんで)もらえるはず!

そんなわけで、「うまい棒を1000本、3日間でお客さん達と共に食べ切る」という挑戦企画をやらせてもらいました。

うまい棒1000本を購入する

うまい棒は、コンビニやスーパーでは1本ずつのバラ売りとなっているのが通常スタイルで、例えば、好きな味を数本選んで購入する、というのが一般的な買い方だと思います。

ちなみに以下は、神戸大学生協での販売の様子

左からコーンポタージュ味、サラミ味、めんたい味、かな。たぶん。

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ですが、業務スーパーや有名な駄菓子屋さんなどでは時々、30本入りの袋売りスタイルを見かけることも増えてきました。30本入りなので300円。今だと税込みで324円かな。

ちなみに以下は、立命館大学生協での販売の様子

こちらはうまい棒だけでなく、他のお菓子も箱売りしているみたい。

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といった具合に、いわゆる店舗で購入するとしたら袋売りスタイルでも

30本(/袋) × 33袋 = 990本 + 10本(バラ) = 1000本

車でもない限り一人で持ち帰ることはできないでしょう(笑)

うまい棒1000本を発注する

結論としては、大学生協にて、知り合いの職員さんにお願いしてうまい棒1000本を取り寄せてもらうことにしました。(最初にお話を持っていった時はさすがに驚かれました(笑))

各味の本数内訳をどうするか

職員さんに、取り寄せ可能なうまい棒の味リストを書き出してもらい、各味を何本ずつにするかを決めました。

1袋30本入りなので袋買いは990本で、残り10本は店頭にあったものをバラ買いしました。

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少しだけ値引きしてくれました

当時は消費税5%だったので、1袋315円×33袋と10本105円で、合計10,500円のはずでしたが、まとめ買い価格ということで9,000円にしてくれました。

以下がその時のレシート。菓子 ¥9,000

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うまい棒1000本が届く

この年の学祭は11月20日から22日、上記のレシートの日付が11月15日であることからも分かるように発注はギリギリ(13日)だったのですが、二日ほどで届きました。

ダンボール4箱で届きました

生協の職員さんから携帯に電話が入り、その時たまたま研究室にいた大学院の先輩にもお手伝いをしていただき、生協の店舗からダンボール4箱を運びました。

この後、学祭までの数日間、研究室の僕の机周りはこのダンボールが占拠していました。

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箱を開けてみるとこんな感じでした

合計33袋のうまい棒が文字通りところ狭しと並んで入っていました。もはや業者です(笑)

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地方限定のうまい棒32本を追加する

学祭より少し前の夏休み、関西で見つけた地方限定のうまい棒を買ったのですが、それと同じく部活の試合で九州に行った後輩もお土産として買ってきてくれました。

いずれも味としては、通常のうまい棒としても販売しているものですが、おそらくは違いがあるはず!(実際にはわりと早めに売り切れてしまったので確認できず。。)

関西限定・たこ焼味

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九州限定・めんたい味

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うまい棒1000本を売る

ついにやってきた学祭当日。実際の出店の模様は、準備段階から当日も随時ブログで発信していました。当日は「ブログ見ました!」で一本無料という連動企画も実施。

出せるだけのうまい棒を袋のまま机に並べ、バラ買いを基本とし、希望があれば袋買いもOKとしてスタートしました。

後ろの黒板のところに置いてあるのが地方限定の二箱。

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価格設定

以下の写真の通り。ただし、来場してくれた小さな子ども達には無料で配布していました。

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うまい棒を1392本売り切る

正確には、YRPメンバーは食べ放題だったので、全部は売ってないのだけど、2日目、3日目に追加購入した分も含め、1392本が完売(完食)となりました。

  • 学祭1日目:466本
  • 学祭2日目:673本
  • 学祭3日目:253本

YRPメンバーが306本、来場者が1086本(写真は1本間違い)、売上は8,850円でした。

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まとめ

「学祭でうまい棒を売る」、ただそれだけのことなのに、本気で考え、本気で取り組み、本気で楽しんだあの頃。1,392本という本数は数字での記録だけど、それ以上に記憶に刻まれた半年間でした。

みんなが大学を卒業し、それぞれの進路に進んだ今でも、YRP野比は今でも年に数回、遊びに行ったり、飲み会をしたりしています。モラトリアムでもなんでもなく、いつでも楽しんでいられるようにしたいなと思い、今回このような記事を書いてみました。

また、こんな偉業に挑戦したい。