"信長協奏曲"を観た話

nobunaga

実はテレビドラマシリーズは一話も観たことがなかったのだけど、この頃テレビでよく映画の予告編が流れ、Mr.Childrenが歌う主題歌を聴いていたら観たくなってしまったので観てきました。

まだ映画公開直後だと思うので、あらすじ以上のネタバレは控えているつもりだけど、読むのは自己責任で。

信長協奏曲(コンツェルト)

漫画を原作とし、2014年の夏クールでいわゆるフジテレビの月9枠でテレビドラマが放映された人気シリーズ。

史実としてあまりにも有名な、織田信長、羽柴(後の豊臣)秀吉が天下統一を目指した「戦国」時代。そこへタイムスリップしてしまった、織田信長と瓜二つの主人公、サブロー。彼の運命や如何に。

というわけで、あらすじを引用。

あらすじ

勉強が苦手な高校生のサブローは、ひょんなことから戦国時代、天文18年(1549年)にタイムスリップしてしまい、そこで出会った本物の織田信長に、病弱な自分の代わりに信長として生きてくれと頼まれ、信長として生きていくこととなる。
Wikipediaより)

テレビドラマでは織田信長として生きていくことになったサブローが最後にどうなるかまでは描かれていなかったのか(すみません、観ていないもので。。)、その終焉は映画へと引き継がれることになったようです。

映画「信長協奏曲」

公式サイトはこちら

テレビドラマシリーズからの続きということで、史実によるところの織田信長の終焉の地である京都・本能寺に至るまでの物語と、そこで起こる「本能寺の変」にまつわるお話。

あらすじ

一部省略で公式サイトより引用。

歴史音痴のサブローは、史実を知らないまま、桶狭間、上洛、金ヶ崎、浅井朝倉との戦い……と歴史通りのことを成して、ついに安土城を完成させた。これで天下統一も間近と思った矢先、ふと手にした歴史の教科書で自分(=織田信長)がもうすぐ死ぬ運命にあることを知る。

死が迫りくる中、信長は運命に抗い、生き抜こうと決意。その思いの表れとして、帰蝶との結婚式を企画する。その場所は京都・本能寺。それを知った秀吉は、光秀に本能寺で信長を討つことを提案するのだった・・・。

歴史の教科書どうやって見たんだー!?(というか織田信長の行く末を知らないの無知過ぎでは。。)という疑問は映画の中で解決してもらうとして、その死期を年号まで知ってしまったサブローが取った行動とは...。

史実とは

現在教科書などで語られている史実は、書物をはじめとする歴史的なもの達に記されている事柄を基に構成されているわけだけど、実際にそれを見た人はいないわけで、そう考えると、この映画のような裏話があっても少しもおかしくはない。

タイムスリップした高校生だった、というのは些かあれだとしても、織田信長と明智光秀が実は同一人物だったとか、すべては羽柴秀吉の策略だったとか、歴史学者の知見を遍く無視して妄想を広げたとしたらこんなにおもしろい映画になるのかと。

予告編

タイムスリップする映画

時代を超えてタイムスリップする物語、特に江戸時代に、という意味では医療ドラマである「JIN-仁-」が思い出されるけど、現代の知識を持って時空を超えるというのはどうしてこうもわくわくするのか。

そういえば、クレヨンしんちゃんの名作映画「嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」も戦国時代へのタイムスリップ設定で、それを実写化した「BALLAD 名もなき恋のうた」という映画もなかなか興味深かった。

今回の信長協奏曲然り、完全なる時代劇ではないけど、現代劇と時代劇とが融合した新ジャンルの開拓はまだまだ目を見張るものがありそう。